こんにちは、川上 しょうじ です。
今回も、家づくりのことがスラスラわかる内容をお話ししていきたいと思います。
条件の悪い土地
下図の土地Aのように、路地状部分だけで道路に接している土地を「旗竿敷地」と呼びます。奥まった静かな環境という長所もありますが、路地状部分の幅や長さによっては駐車場を取れなかったり、敷地面積の割には有効なスペースが狭い非効率な土地です。条件などによって厳しい規制が掛けられる場合もあります。
土地Cのように道路に接する部分のない敷地は「袋地」といいます。土地Cは道路との間の隣地Dの一部を通行する権利をもっており、この権利を囲繞地通行権といいます。しかし、これは袋地にとっての必要最低限の通行を確保するための権利でしかなく、袋地Cに建っている建物を、囲繞地通行権による建替えを主張することは原則できません。
なお、建物を建てるときの建築確認申請では、敷地は必ずしも土地の所有権と一致していなくても認められます。旗竿敷地や袋地敷地の新築や建替えのために道路に面する隣接地の一部を申請用に貸すことがありますが、将来、隣接地で建替えるとき、貸した部分を建築敷地にできなくなるので注意が必要です。


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新築住宅を検討されてお話しする方がほとんどですので、土地も候補地を見てほしいという要望は多いです。そんな中、今回のような旗竿敷地を持ってこられた方には必ずデメリットをお伝えしています。宮崎は車社会といってよいぐらい一家に一台どころか一人に一台、車があることも多いので、旗竿敷地は車の通行でもデメリットに感じる方は多いように感じます。
囲繞地通行権は今回の記事で初めて目に触れたぐらいですので、事例は少ないのかもしれませんが、同じように、事前に土地の情報を持ってこられた方にはまずお勧めしない土地です。家は一生住むように長いスパンでものごとを考えなければいけません。隣地の土地を借りることは長い目で見たときに、たとえ書類に残せたとしてもお勧めしないでしょう。
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【イベントのご案内】
5月の見学会
5月の見学会は
5月17日(土)・18日(日)
WB工法平屋建見学会。
みなさん、朗報です。今、話題のWB工法。お聞きになったことはあるでしょうか。お家の中の空気の循環を目的とした工法になります。詳しく書くと長くなってしまいますが、お勧めの工法です。ですが、金額としてもいい値段がします。そんなの体験して、しっかり見てみないと判断できないという方がほとんど。そんな工法がご覧になれます。しかも、今回お施主様のご厚意で工事途中の建物を見ることができます。こんな機会、めったにない。このタイミングで家づくりをご検討されている方は運がいい。ぜひ、会場へ足をお運びください。

同日開催 2階建て 見学会。
2階建て 床面積/36.06坪 1階/28.55坪 2階/7.51坪
すさまじい収納力のある建物です。各個室は約6帖ほどが3部屋。それぞれにウォークインクロゼットが設置されています。衣服はもちろん、書籍や趣味のものなど何でも入れられて、お部屋には一切ものが出てこない理想のお部屋を作り上げられます。
また、特徴的な間取りに洗濯動線があります。室内干しを想定されていますが、洗濯機を置く洗面脱衣室から南に面する収納部屋まで一つの動線でアクセスできます。収納部屋では室内干しをするので、洗う⇒干す⇒しまう の動線がほとんど一つの空間で完結できそうです。
完全予約制の見学会です。見たい方だけが見ることができる建物ですので、ぜひこの機会にご覧ください。