こんにちは、川上 しょうじ です。
以前から読み進めていた「頭のよい子が育つ家」。その中で私が思ったこと、伝えたいことをご紹介していきます。
誰しも、わが子の頭が良かったらいいのに、と思うところです。家づくりのご相談に来られる方も同じように考えます。むしろ子どものための家づくりをされる方も少なくありません。子どもたちにとってはとても幸せなことだと思います。そんな子どもたちの部屋は勉強に集中できる部屋にしたいと思い、部屋の形や窓の位置、内装のカラーリング、果ては方位など検討事項は様々です。
本の中で紹介しているのは、「ノマド式勉強法」でした。ノマドとは遊牧民をさす言葉です。一カ所に定住せずに、状況に応じて住む場所を自由に換えていく生活です。本の中で実例として紹介されている子どもたちはこの「ノマドのように」家の中で勉強している場所を次々と換えていきました。
子供部屋の勉強机にしがみつくのではなく、その時その時の気分や勉強内容に応じて自分の好きなところを「勉強部屋」にしています。
ひとがモノを考えるとき、その人が考えている「場」や「環境」や「空間」の状況が考え方自体に大きな影響を与えているそうです。さらに、人の思考が成長するにしたがって、求められる「環境」の形はどんどん変わっていくそうです。
ですから「ノマド勉強法」は非常に人の思考の理にかなった方法といえます。
逆に言えば、これは、「立派な子ども部屋」が必ずしも「頭のよい子」が育つうえで必要なものではない、という事実につながります。
現在、私も家に二人の子どもがいますが、自分の部屋で勉強している姿は見たことがありません。リビングやダイニング、私の部屋など日によってさまざまな場所で宿題をしているようです。
ここまで読み進めてくると、子ども部屋の役割とは何なのかわからなくなってきますね。単に寝るだけの部屋とも言えそうです。
家づくりのご相談を受ける際、理想の家を聞いてみると「〇LDK」と答えられる方がほとんどです。もしかしたら、現代の生活環境にあった設計は別にあるのかもしれませんね。
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