こんにちは、川上 しょうじ です。
今回は、これから自宅を建てようとしている方へ設計に関することをお話しします.
屋根・軒~2~
雨を受け流す屋根のかたち
屋根の掛け方は、雨水をどのように流していくかから考えていきます。
切妻屋根の出入口

切妻屋根の建物において、妻側の入り口から建物に入ることを「妻入り」、軒先側から入ることを「平入り」といいます。平入の場合、もし雨樋がなければ雨の日には滝のような雨をくぐって出入りしなければなりません。
入母屋屋根で雨水軽減

けれど、出入口の上部に「入母屋」をつければ、雨水箱の両側に流れますので真上から落ちる雨水はずいぶん軽減されます。「妻入り」「平入り」の別は、風土的・歴史的由来や格式のほかに、純粋に「流水的意味」もあるのですね。
寒冷地では屋根のかたちが特に重要

寒冷地では凍害のおそれから雨樋をつけないことも珍しくありません。その場所は特に、雨の日の窓からの眺望や、屋根から落ちる雪・ツララなどを考慮した屋根の掛け方を検討しなければなりません。
=======================
屋根の掛け方はとても重要です。それは外観のデザインを決める上で、その形状の大半が決まってしまうからです。ですが、用途上・機能上によりデザイン性だけに偏らせることができない場合もあります。そこの折り合いをつけ、何とか落としどころを探っていくことがデザインの楽しみの一つでもあります。
=======================
【イベントのご案内】
6月のイベント
6月もイベントが盛りだくさん!
6月8日(日)
理想の土地を見つけるセミナー
希望どおりの家をつくりたいと思っても、問題が発生することもあるかもしれません。さまざまな法律の規制、利害関係、業者やご近所とのトラブルなど・・・・。いざというとき慌てないように土地とそれにまつわる法律の基本をまとめました。土地を購入予定の方はもちろん、建て替えなど土地はあるという方も損しないお話をお聞きください。

6月15日(日)
暮らしも心もととのう!
収納セミナー
家づくりが完成し、新生活が始まると実は悩みも出てきます。あんなに住宅会社と打ち合わせをしたのに、住んでみると後悔することも・・・。そんな家づくりの先輩たちに聞いた後悔をまとめたものがありました。そのランキングで1位を獲得してしまった後悔、それは・・・「収納」でした。引っ越しの際、行先不明・収納先不明の段ボールたちに囲まれ、もっとよく考えておけばよかったと後悔するのかもしれません。今回のセミナーはそんな「収納」について。
女性視点で考えた『収納上手になれる家』の設計ノウハウをもとに、自由設計でも失敗しない、快適ライフを手に入れるための考え方を伝授します。ぜひ、ご家族みなさんでご参加ください。
