こんにちは、川上 しょうじ です。
今回は、これから自宅を建てようとしている方へ設計に関することをお話しします。
ドア~1
人は滑らかに移動したい。ドアはそれに従います。
部屋に出入りするドアについて考えてみましょう。

左の四つの部屋を見てください。同じ大きさのドアを同じ位置に取り付けています。ドアのタイプは開き戸。ただし、開き方が異なります。
同じドアでも四種類の開き方が考えられるわけですが、残念ながら正しいものは一つしかありません。どれが正しいかは、普段皆さんの廻りにあるドアを思い出してみてください。では、なぜこのように開かなければならないのか。その理由を改めて考えてみたいと思います。
たかがドア、されどドア。ドアの開き方一つをとっても、人間は常に心地よく、ストレスのない暮らし方を望んでいるのだとわかってきます。
内開きが原則

四種類の開き方のうち、AとBのドアは外開きです。これでは、ドアを開いたときに、廊下を誰かが歩いているとぶつかってしまいます。
この部屋に限らず、ドアは基本的に「内開きが原則」と覚えておいてください。

では、CとDではどちらがよいでしょうか。なんとなくDのほうがよいような気がします。なぜでしょうか。

ドアを開くとすぐに照明のスイッチに手を伸ばせるからでしょうか。
ドアを開け放つためのドアストッパーを壁につけられるからでしょうか。

Cはドアを90°開かないと室内に入れません。そのうえ、壁とドアに挟まれたまま通ることになります。
Dなら半開きでも部屋の中央にすべり込めます。
人の動作は美しい
ドアの開閉のみならず、立つ・座るなどの日常的な動作においても、人は実に美しい一連の動きをします。ですから、もしCのようなドアがあれば、無意識のうちにイラッと感じてしまうかもしれません。ドアは壁に向かって開くようにしてください。
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