こんにちは、川上 しょうじ です。
今回は、これから自宅を建てようとしている方へ設計に関することをお話しします。
キッチン+ダイニング(平面)
キッチンとダイニングの関係は、時代、様式、規模などによりさまざまに変化します。変化はしますが、互いに切っても切れない縁であることは周知の事実です。
とはいえ、かつてはダイニングと一線を画して裏方に徹していたキッチンも、ここにきて、意気投合しているオープン型、仲が良すぎて一緒になったアイランド型など、新しい関係性を見せ始めています。
両者の関係は、キッチンを料理のための専用スペースととらえるか、食事にかかわる家族全員の共有スペースととらえるかで変わってきます。それを具体化するのがキッチンとダイニングの配置計画。現在の、そして未来の家族の在り方をも左右する大切な設計テーマの一つです。特に冷蔵庫の位置はとても大切。みんなが大好きな冷蔵庫をどこに置いてやるか、まずはそこから考えていきます。
冷蔵庫は奥か、手前か

冷蔵庫を奥に置く理由
キッチンとダイニングがはっきり分離されているレイアウトを例に、冷蔵庫とコンロの位置について考えてみます。左図はキッチンの入り口からみて、左奥に冷蔵庫、右手前にコンロが置かれています。この配置は、料理は出来立てのアツアツを出すための配置ですね。

冷蔵庫は手前がよい
ところが、最近では冷蔵庫を手前に、コンロを奥に置くレイアウトを採用しています。なぜなら、現在のキッチンには家族のだれもが勝手気ままに入ってくるからです。といっても、みんなのお目当ては冷蔵庫の中身だけ。そうなると、コンロは奥に置いた方が安全ですね。冷蔵庫はキッチンとダイニングをつなぐ大切な中継点になるのです。
【イベントのご案内】
4月の見学会
4月の見学会は
4月19日(土)・20日(日)
平屋建完成見学会。
ロフト付きの個室がある平屋の住宅が完成しました。今回の家づくりで愛猫との暮らしを実現したお施主様。ロフトも愛猫の遊び場としてのアイディアが詰まっています。延べ床面積34坪はかなり広めの建物で、それぞれのお部屋でもしっかりと広さを確保しています。収納の取り方や、平屋でもトイレを2箇所設けた考えなど必見です。ぜひ、ご覧ください。

4月26日(土)・27日(日)
平屋建完成見学会。
今回も平屋の見学会。延床面積25坪とコンパクトながら家族のお部屋は確保できています。平屋の特徴を活かし、リビングの天井は吹抜けの勾配天井で実際の面積よりも広く体感することができます。家事動線にもこだわり、各スペースをぐるぐる回る回遊性を持たせて家事負担の軽減を計画しています。これは説明だけでは伝えられず、体験した人だけが納得できる空間です。ぜひ、ご覧ください。